理想の先輩・上司(リーダー)に求められるもの
あなたにとっての理想の上司とは?
有能、リーダーシップ、優しさ、様々ですよね。
理想の上司といっても、一言では言い表すことは難しい。
目次
1.偉人の残した言葉
『孫子』(そんし)、紀元前500年ころの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書でリーダーとは、
絶対に勝てる、そう確信できるだけの裏付けをちゃんと作っている人
勝利のための準備を怠らず、負け戦をしない先見の明がある人ですね。
豊臣秀吉の弟、『秀長』は、
彼は百姓が性に合っているからと、秀吉軍への参加をずっと渋っていました。しかし、秀吉軍から強引に引っ張られた。そのとき、秀長は覚悟を決めた。
兄貴は天下一になる将軍だ。よし、兄者につこう。兄者が天下一になれば、自分は天下ニになれる。
兄貴を信じ切ることで、先々自らトップに立つ先見の明を持っています。
2.芸能界理想の上司
「相談に乗ってくれそう」、「安心感がある。」といった理由が多く、共感力や傾聴力を求めている傾向があります。 また、歴代の理想とする上司では、時代背景ととも変化しています。1998年~2006年 就職氷河期・長引くデフレ時代では、低迷する組織を再生するリーダーシップを求めていると分析されています。北野武や所ジョージの名前が挙がっています。2007年~2008年 イザナミ景気では、親近感を求めていると分析されています。所ジョージが2年連続1位。2009年~2014年 先行き不透明感では、組織に依存しないスキルと自信を求めてると分析されています。イチローや、ドラマ「半沢直樹」の影響もあり、堺雅人が挙がっています。
3.リーダーシップの定義
リーダーとは、「他者を正しい方向に進ませる人」「他人や組織を導く能力」「リーダーでなくてもリーダーシップを発揮することは可能。」「他者に影響を与え、力を引き出し、共通の目標を達成する能力」
4.リーダーシップ論の変遷
企業の成長や軍隊の強化、企業の変革など、時代の背景による影響から、1900年頃から活発に議論されるようになりました。
1940年代 特性理論生まれながらにして、リーダーの特性を発揮していると考える。
1940年代~1960年代 行動理論リーダーシップは天性のものではなく、行動によって発揮される。代表的な理論として三隅二不二(みすみ じゅうじ)が提唱した「PM理論」があります。P(課題達成能力)、M(人間関係、集団維持機能)を、4つに分類したもの。
1960年代~1980年代 条件適合理論特定の特性・行動様式を持っているのではなく、内的および外的環境の条件によってリーダーシップスタイルを変化させている。 代表的な理論として、ハウスが提唱した「パス・ゴール理論」があります。リーダーを取り巻く状況を、環境要因と部下の要因、2つの側面から分析、リーダーの行動を4つに分類し、環境要因および部下の要因により、適したリーダーシップスタイルは変化すると示した。
1980年代~現在 コンセプト理論条件適合理論を前提としながら、さらにビジネス環境や組織・メンバーの状況に応じて、細分化したパターンでのリーダーシップの取り方
変革型リーダーシップ
組織を変革的に発展させるリーダーの行動に焦点をあてた。
サーバント・リーダーシップ
リーダーは部下に奉仕し、支援する者
オーセンティック・リーダーシップ
リーダーには高い倫理観や道徳観が必要
トランザクション・リーダーシップ
報酬と罰を与えることで、部下を管理、統率
5. まとめ
リーダーシップのあり方に一つの答えはありません。時代の変化、環境の変化に沿った考えがあります。僕たち、福祉法人においてもリーダーシップの方法も様々です。組織を代表する、「施設長」は、重要な決断を迫られるときがあります。
正しい方向に導くためには、時として自らの信念を貫くこともあります。重要な判断を下すためには、「俯瞰してみることも重要」なのです。
また、部長、課長ともなると、中間管理職であり、上層部と部下の視点を持ち合わせなくてはなりません。
現場のリーダーは、一般職、新人、アルバイトとの関わりがより近くなります。「支える」「教える」「見守る」機能が求められます。また、コミュニケーションを図り、良き理解者としての能力が大切になってきます。
結論として、リーダーとは、柔軟に対応出来るスキルや安心感が大切ですね。時には、傲慢さも必要なときもありますが、そこばかりが強調されると、マイナスにもなります。
僕自身、理想の先輩になれるように、これから精進して参ります。