過去と他人は変えられない。他人と争うのは疲れるだけ。
[目次]
- 価値観の多様性(対人援助)
- お局さん(長く同じ職場で働き、偏った考えの人)
- 他人とは分かり合えない。
1.価値観の多様性(対人援助)
過去と他人は変えられない。変えられるのは、未来と自分だけ。エリック・バーン(カナダ出身の医師・1910-1970)
対人援助では、対人を援助する者(以下援助者)が、援助利用者(以下、利用者)に対して、多くの人が携わります。
携わる援助者の考え方や価値観は多様であって、対人援助においての答えは、明確ではないことがほとんどで、答えはありません。
2.お局さん(長く同じ職場で働く偏った考えの人)
長く同じ利用者の支援で携わっていると(いわゆる御局さん)になって「昔はこうだった。」「この方はこうあるべき」 等、過去に縛られて、本人の変化に気付かずにいる援助者がいます。
たしかに、多くの研鑽を重ねた結果、最善の支援に至った経緯は尊重します。
しかしながら、利用者は身体的、精神的にも大きく変化していきます。
利用者のみならず、私たちみんな身体的、精神的に変化します。
変化とは、成長でもあるのです。
身体的には、自由が利かなくなって、手助けが必要になってきているかもしれません。身体的な面で他者(介護者)が補えることで、精神面の成長を助けることになるのではないのかな。
個人差はあるけど、日々接する中では、その変化がわかりにくいことはあります。
それでも、過去の支援方法に捉われることなく、流動的な支援を研鑽して行かなくてはいけない。
日頃の小さな変化を捉え、本質を見極める力が、援助者は必要だと思いますけど。
そんな、御局さんに分かってもらいたいし、分かり合うことで、次につなぎたいと思えば思うほど、伝わらず苛々が募ります。
皆さんも、そのような経験はありませんか?
3.他人とは分かり合えない。
わかりあえない人こそが、学びや気づきを与えてくれる。エマニュエル レヴィナス(1906-1995)
他者とはまず分かり合えない相手です。
ましてや、目上の人に分かってもらおうとしても難しいし、反対に年下の人に分かってもらおうと意気込んだところで、分かり合えないことが多いですよね。
いっそ、自分の主張をやめて、
「他人とは分かり合うことができないもの!」
楽観的に考えなければいけないと思いました。
そうすると、分からせるのではなく、まずは分かろうとすることで、自らの成長に繋がるようになりました。
まずは、自分が相手を理解する。
そして、互いの価値観や考え方を深めることで、相手も心を開いてくれる。
回り道かもしれない。
けれども、私自身がお勉強することで、大きな財産となるはず。